Gold or Platinum?
結婚指輪は今後、何十年と一緒に時を過ごすもの。
時の経過とともに、深みのある味わいとなって、その手に馴染んでゆく。
デザインだけでなくその素材選びも、楽しみの一つです。
どのように色味と向き合ったら良いか、今回はエッセンスをお伝えさせてください。
ゴールドについて
ゴールドの色味は、華やかさ、馴染みやすさが際立ちます。18Kは華やかさを維持しつつ、強度も十分に高いので、結婚指輪に選ばれる方が増えてきました。艶で仕上げると、滑らかで明るい印象に。マットに仕上げるとアンニュイな自然美を感じることができます。
K18について
ここでゴールドの素材について少しお話させてください。
ゴールドは純度100%の状態で24金と言われます。ジュエリーに仕立てるには、24金は柔らかい素材のため、ジュエリー業界では、18金にするために他の地金を混ぜて強度、経年劣化に耐えうる素材にしています。
18金と言われるものは、24分の18がゴールド、残りの6を半分に割って、3を銅、3をシルバー925で割ったものがK18ゴールドと呼ばれるものです。残りの6部分を全て銅にすると、ローズゴールドのように桜色の色味が加わり、残りの6の部分をシルバー925のみでお作りすると、ホワイトゴールドとなります。どちらの色味にしろ、24分の18が純度の高いゴールドである限り、K18と表現され、信頼のできるジュエリー素材となります。
プラチナついて
プラチナの色味は、端正で健やかな色味です。男性のスーツには端正に程よく安定感を感じさせてくれます。週末には、正統な美しさを添える、色味です。
欧米に比べてアジア圏でより愛されるプラチナ。
明るい白を彷彿とさせる色味はダイヤモンドとの相性が抜群です。ダイヤモンドの潤んだホワイトの色味をそのまま引き立てる色味として、鉱物としての安定感を誇ります。
ミニマムな印象になるので、オーソドックスなものを好む方にも新しい発見のように新鮮な明るさをもたらします。硬さ、重さ、素材の持つ際立つ不変性、プラチナは王道の美しさと強さを、優しさに変えていくような存在です。
プラチナ900について
プラチナは白金と言われ、元素の表記で、Ptと表現されます。純度100%のプラチナはそのままでは、経年劣化に弱く、一生を共にするジュエリーとしての強度を備えていません。そこでそのままのプラチナから強度を高めるために、同じ白銀のパラジウムやルテニウムを10%前後、割金とすることがジュエリー業界では通常行われています。1000分の100が割金となるため、残りの900が純度100%のプラチナ。Pt900となります。
プラチナ950や850なども存在し、流通しています。
R ETHICALでは、プラチナの強度、上質さという意味でPt900を採用しています。
*Pt900はPt950より強度が高く、傷が衝撃に強い傾向があります。
色味を迷ったら
お化粧品でイエローベースお使いの方はゴールドの色味が良く馴染みます。またその逆でブルーベースの方にはプラチナをお勧めします。
ただこれは一つの指標にすぎず、唯一無二の個体差のある皆様がそれぞれに輝くもの、今の好きが永く続くもの、変わらずに愛していけるカラーを選んでください。
オフィシャルな時も、プライベートの時間も。空を飛びたくなる朝も、小さくまるくなる夜も。いつも身につけていくものだからこそ、永続的に、そしてニュートラルに。素敵な一つが見つかりますように。