R ethicalは、国際NGO/NPOなど志ある団体とのコラボレーションジュエリーをお作りしています。コラボレーション先との出逢い、共鳴、一つのジュエリーが生まれるプロセス。そして、なぜコラボレーションを大切にするのか。背景にある秘話をお伝えさせて頂きます。
愛の表現、誰かへの想い、また自分への覚悟など、人はジュエリーに想いをのせるもの。装飾品でありながら、ただの「装飾」の要素だけではないのがジュエリーの魅力でしょう。
R ethicalのコラボレーションジュエリーには、売上金の一部もしくは全てが寄付になるという特徴があります。また、デザインにおいては、チャリティ活動の内容とリンクするモチーフを用いています。こうした形で、ジュエリーという美しい存在に、想いや希望・祈りをのせることによって、装飾を超えた先にある意思表明に繋がるものだと、R ehicalは考えています。
■継続的で双方的な支援の形としてのコラボレーションジュエリー
R ethicalは、国際NGO/NPOなどの非営利組織の活動に賛同する一つの形として、寄付付きのコラボレーションジュエリーをお作りしています。
国際NGO/NPOは、国内外の社会的な問題から誰か(何か)を守ることを目的としています。そのための行動指針があり、それに基づいて活動への賛同者を集め、一定のアクションを起こします。その活動に共感するとき、支援の形としてもっとも一般的なのは、金銭的な援助・寄付でしょう。
R ethicalはジュエリーに寄付の仕組みをのせることによって、永続的に「応援の想い」を象徴として身につけ、装う喜びを享受することができる、と考えています。単発的、一方通行になりがちな金銭による形を超えた、継続的・双方向的な支援の一つの形が、私たちが考える国際NGO/NPOとのコラボレーションジュエリーなのです。
■一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルとの出逢い
R ethicalは現在、2つの財団、NGO団体との寄付付きコラボレーションジュエリーを発売しています。今回は、滝川クリステル氏が代表理事を務める一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブルとのコラボレーションのきっかけ、モチーフデザインの過程、込める気持ち、そして原価をのぞいた利益がどのように使われるのか、をお伝えさせて頂きます。
【一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル × R ethical】
R ethicalは、2013年に、商品性・社会性・他にはないストーリーを持ち合わせたプロダクトに贈られる「ソーシャルプロダクツアワード」を受賞しました。その授賞式の会場で、ボルネオ保全トラスト・ジャパンの方々とお会いしたことがきっかけで、ボルネオ産の淡水パールを用いたアクセサリーを製作することになりました(現在は安定的な資材の供給が難しく終了しています)。
ボルネオ保全トラスト・ジャパンは、滝川クリステル氏とともに野生動物の保護の分野で活動されており、そのご縁からクリステル財団よりお声がけいただき、ジュエリーを通じたコラボレーションのプロジェクトがスタートしました。
財団の活動は、1)プロジェクトゼロ 2)プロジェクトレッドという2つの大きなプロジェクトで構成されています。R ethicalは、絶滅の危機に瀕した野生動物を救い生物多様性を保全する活動に当たる 2)プロジェクトレッドの分野でコラボレーションさせていただくことになりました。
財団の活動理念はこちら:http://www.christelfoundation.org/activity/
■「唯一無二のジュエリーを」オランウータン・ゾウのジュエリーが生まれるまで
「他にないジュエリーを作ろう」。とても印象に残っているクリステルさんの言葉です。世の中にはモノが溢れ、私たちは多くのモノに囲まれて生きています。だからこそ、財団の活動とジュエリーのコラボレーションという話題性だけでなく、他にはないデザイン、ここでしか生まれないもの、そういうマーケットを考えたデザインをスタート地点にしました。クリステルさんは、動物福祉・生物多様性保全をテーマに精力的に活動されながら、同時に鋭いファッション感覚をお持ちで、お姿も心もとても美しい方。お打ち合わせのたびに、さまざまなアイディアが生まれたのを覚えています。
ジュエリーのモチーフには、財団が活動を展開するボルネオ島の熱帯雨林で生きるオランウータン、ボルネオゾウを選びました。どんなアイテムにするか、どのようなサイズ感、使用感、価格にするか、身につけやすく、ファッション性も保てる形で…さまざまな角度から検討し、試行錯誤しながらジュエリーを形にしていきました。
■日本で、ボルネオの動物たちの声なき声を広げていくために
食用油や石鹸の原料として使用されるパーム油を生産するためのアブラヤシ農園(プランテーション)化を進めているボルネオ島。住処を奪われるボルネオゾウが人間と衝突するために毒殺されてしまったり、残された小象が路頭に迷ったり、状況は深刻です。オランウータンが焼き畑の影響で大火傷を負うことも。瀕死の状態の爛れた赤く痛々しい皮膚の写真は、今でも目に焼き付いています。
モノに溢れ、安全の確保された経済国である日本で、どのように動物たちの声なき声を伝えていけるか。現地の活動との距離をいかに縮められるか。その一つの解決策が、このコラボレーションジュエリーという形なのです。
素材には上質なエシカルゴールドK18を用い、永くお使いいただけるジュエリーに仕立てました。モチーフは、躍動感にこだわり、まるでボルネオ島の熱帯雨林のなかで瑞々しく生き生きと暮らすような動物たちの形に。アイテムはピアスとネックレス。どちらもサイズを関係なく、幅広い年齢の方にお使いいただけるアイテムです。
原価を除いた利益は全額、ボルネオ保全トラスト・ジャパンを通じ、ボルネオ島での動植物の保全活動に充てられます。
一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル × R ethicalジュエリー:http://www.r-ethical.com/product-group/18
*2018年には、ブレスレットも発売しています。
■動物モチーフ、コラボレーションへの想い
代表である私にとって、犬やネコ、鳥たちが幼いころから身近な存在だったため、動物の命の重みや痛みを、深く感じて育ちました。大学生頃には、毛皮の反対運動や、犬猫のウェルフェアのために個人的な活動をしていました。毛皮を身につけないこと、生体売買されるペットショップに反対すること、犬猫の殺処分を減らす譲渡の活動支援など、人間の尊厳や福祉が守られることと同等に、動物のウェルフェアの重要性を感じるとともに、日本が世界の先進国から遅れを取っていることも危惧していました。
2012年にR Jewels Japan株式会社を設立した当初は、エシカルな素材を用いること(フェアトレード)が、これからの持続可能な未来に必須だと考えていました。そして、コラボレーションのお話をいただいた時は、とても自然な流れで動物モチーフの制作が始まりました。
エシカルな素材の使用に留まらず、プロダクトとして意味のある形になり、希望やソリューションを巻き込めていくのなら、本望です。御縁というのは不思議なもので、同じスタンスや想いがあるところにコラボレーションが生まれるのだと感じています。
■滝川クリステルさんからのメッセージ
最後に滝川クリステル氏のメッセージをお伝えさせてください。
「オランウータンとゾウは、私たちにとって身近で愛すべき野生動物です。しかし、このまま時間を経ていくと、もしかして彼らの姿は動物園でしか見られなくなるかもしれない・・・と想像もしたくないようなことが言われ始めています。彼らは静かに暮らす住処を追われ、劇的にその数を減らしています。私たち日本人の生活もその原因の一つとなっているのです。彼らの生活を脅かしていることを知らないまま過ごすのか、それとも彼らの命を少しでも繋ぐことを考え、行動するのか。このジュエリーは、そんな行動の中の一つのアイディアです。何度か訪れたボルネオで出逢ったオランウータン、象たちと触れ合った時間、空気、感情、声なき声を思い浮かべながらデザインしました。身につけていただくことで、愛すべき野生動物に迫る絶滅の危機は遠い国の話ではなく、私たち日本人の生活と密接であることを感じていただきたいのです。」 滝川クリステル
2019年1月27日
R ethical 代表デザイナー
R Jewels Japan株式会社 代表取締役 星まり
〜R ethical (アール・エシカル)について〜
ミニマムでエレガンスなジュエリーを得意とするR ethicalは、エシカルゴールドK18を中心的に、世界各国から集まる天然石の美しさを最大に引き出しています。
結婚指輪(マリッジリング)・婚約指輪(エンゲージリング)もラインナップ。
R ethicalは、「人生に寄り添う特別な存在であるジュエリーを通じて幸せの循環を作りたい」という想いから、素材には、コンフリクトフリーのカナダ産ダイヤモンド、Alliance For Responsible Mining(公正な採掘のための連盟)を通じたフェアマインド認証ゴールド、リサイクルプラチナを素材に用いています。
ハンドメイド、ハンドフィニッシュで結婚・婚約指輪をお作りしています。細かい仕様におこたえしたり、ご自身のデザインでフルオーダーなども承っています。細やかなご要望にお応えしておりますので一度ご相談下さいませ。
R ethicalの結婚指輪・婚約指輪はこちらから:http://www.r-ethical.com
ご相談はこちらまで:info@r-jewels.com