R ethical Story vol.oo4「美しいを創るもの」

R ethical Story vol.oo4「美しいを創るもの」

本当にたいせつなことは、目には見えない。

子供の頃に憧れたのは、そのリングはもちろんだけれど、むしろそれを小さな命のように愛おしむ祖母の横顔。それは、若き日の祖母が尊敬する女性から贈ってもらったというシンプルなゴールドのリング。ある年のクリスマスにほしいほしいと駄々をこねたわたしを諭すように、“時間をかけてたくさん幸せをこめて、もっともっときらきらになったらね”と優しく祖母は言い、わたしはその言いようもなく温かい目に圧倒された。

それからずいぶんと長い年月を祖母に寄り添って過ごし、今は母の華奢な指へ。“派手なファッションや贅沢は好きではないのよね、おばあちゃんは好きだったけれど”とぶつぶつ言いながら、そのリングだけは毎日必ず身につけている。

特別に技巧が凝らされたとか、大きな宝石が付いている訳ではない。静かに凛と、ただそこにある光のような存在。小さな頃からわたしを惹きつけてやまないその輝き。祖母から母へ。母からいつかわたしへ。一つのジュエリーが命を渡り、未来を紡いでいく。

ゴールドの産地としてよく耳にするのは、南アフリカ、アメリカ、カナダなど。最初に発見されたのは7000年も前だという。1トンもの金鉱石から取れるのは、たった5グラム程度だそうだ。そのほとんどお守りのような輝きは、大地が長い年月をかけて育んだ奇跡みたいな贈りものだと思う。
一方でゴールドの採掘現場では、児童労働や、安価に採掘するために使われる水銀が、働く人々の健康や環境を害すという問題があるとも聞いた。
何世代にも渡って人々が暮らしていく土地。わたしたちと同じように、たくさんの小さな生命がある土地。たぶん生涯会うことはないけれど、身につけるものがだれかの犠牲の上に成り立っているかもしれないなんて、なんだか悲しいと少し複雑な気分になる。

海外に住むジュエリー好きの友人が、フェアで持続的な労働環境をサポートし、人々が安心して働ける環境や対価を保証する国際機関があると教えてくれた。日本でも幾つかのブランドで入手できるらしい。できれば見た目の美しさだけではなく、それに携わる人々が、日々の糧を得て生命を紡ぐ営みや、その人たちの幸せを紡いでいくようなジュエリーを選びたい。

本物の美しいを創るのは、きっと手に届くまで折り重なった、目に見えない想いや希望。名前も知らない何人もの人たちが、家族や友達と泣いたり笑ったり悩んだりするそれぞれの人生の中で、誰かを幸せにしますようにと小さく願いを込めて、一つひとつ形作られていくジュエリー。そうしてたくさんのポジティブなパワーが積み重なって、身につける人の毎日を凛と美しく輝かせる。

長く長く紡がれていく未来のために。
わたしも、命をもっと輝かせるようなゴールドの艶と美しさに勇気をもらい、たくさんの人にもらった希望をつなげていこう。ちょうど祖先から受け継ぎ、次の世代に渡していくバトンのように。

By Shiki.H(R ethical PR)
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